Kさま邸のお風呂は、俗に言う 「在来のお風呂」
なにが「在来」かというと、
最近の「ユニットバス」に対して、
「在来」と呼んでいますが、一般的に「壁と床がタイルのお風呂」です。
今回のトラブルでも、一番先に提案したのは、
「暖かくなるので、ユニットバスに変えませんか!」でした。
ところがKさまの返事は、
「ユニットは狭いし、いやだ。それに今のお風呂は寒くない」
平成5年から建築業界で仕事をしていますが、
その間に作ったお風呂はすべて「ユニットバス」でした。
ですから、「お風呂 = ユニットバス」と思っていました。
タイルのお風呂は「寒い」という感覚でした。
ところがKさまのおっしゃるに、
「お湯を薪で沸かすので、寒くない」
確かに薪で沸かしたお湯は暖かかさが違うと思います。
それと、もうひとつの暖かかさの秘訣は
窓の外にはボイラー室があり、その外側にもサッシを入れている。
ことだと、最近気が付きました。
正面のブロック壁の向こう側がお風呂です。
お風呂で一番寒さを感じるところが窓です。
ユニットバスでも、サッシの性能が低いと、寒さを感じます。
裸に、窓を通る冷気は、敏感です。
そのまどの外に「ボイラー室」
ボイラー室の外側に、もう1枚のサッシ。
これなら、窓からの冷気はほとんど防げるでしょう。
固定観念を捨てて、お客さまの言葉に耳を傾けることと、
現場をしっかり観察して、現状をしっかり見ることの大切さを、
今回あらためて学ばさせていただきました。
ありがとうございます。
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