松本市、筑北村、麻績村、安曇野市を中心に、「健康自然住宅」通気断熱WB工法で木造住宅の新築・リフォームをおこなっています。

電話相談「基礎にヒビが!」 2023.11.20

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先週、現場の足場の上で仕事中、
電話がかかってきました。
 
Aさん「安曇野市で、築50年の家を買って、
 インスペクションしてもらったら、
 『基礎にヒビがあるから直した方が良い』
 と言われました。
 お宅で基礎の修理していますか?」

私「基礎の修理工事はやっていませんが」

Aさん「そうですか・・・・ではいいです」

私「基礎のヒビは、どの程度ですか?」

Aさん「ちょっと待ってください、書類調べます。
   幅1.4mmと1.5mmの2本です」

私「築50年だと、鉄筋は入っていないので、
 それでその程度のヒビ割れなら、いい方ですよ笑」

 

それから、少し説明しました。
・基礎のヒビ割れは、修理が難しい。
・それは、強度を上げるためには費用が高くなるから。
・耐震補強でも、基礎の補修はしないことが多い。
・それは、耐震補強では「大地震で倒壊しない」を前提にしていて、
 大地震後にそのまま住めることを前提にしていないため。
・基礎が壊れるくらいの大地震なら、耐震補強しても住めなくなる。
・コンクリートのヒビから雨が入って中の鉄筋が錆びる危険はある。
・しかし、たぶん鉄筋の入っていない無筋コンクリートなのでその心配もない。

と、簡単に、順序だてて説明しました。
私が見てきた基礎のヒビで、幅1.4mmと1.5mmの2本は、
かなり少ない方です。

インスペクションしたのは、建築工事をしない設計事務所の方だそうです。
実務をやってないと、経験が少ないと、どうしても安全側で提案します。
その提案で、不安を煽ってしまうのはちょっと疑問。

Aさん「何軒も建築屋さんに電話しましたが、どこも修理工事していない、
   と言われて、すごく不安でした。
   そんな風に説明してもらえると、少し安心しました」

私「でも、これは、私の主観ですからね。全員がそう判断するわけではありません。
  それに、実際のお宅を見ていないので、確定はできません。
  ただ、慌てて何か対処するようなことではないと思いますよ」

という事で、もし、心配なことがあるなら、
いつでも電話くださいと言って切りました。

参考に、基礎のヒビ割れの写真です。

s-DSCF2197.jpgs-DSCF4073.jpgs-DSCN0741.jpg

s-DSCF6168.jpg私が見た中には、10mm(1cm)以上のヒビもありました。
さすがに、危険ですが、そこまでひどいと、
強度を高める工事もかなり」困難です。
地震が来なくても、沈下の可能性もあります。

*「インスペクション」って、何?
  既存住宅の現状を調査する事です。
  最近は、中古住宅の販売前に
  ・売主がする
  ・買主がする
  ・不動産業者がする
  など、なるべくやってね~~
  と推奨されていますが、
  実際はなかなか浸透していません。
  私も、調査員の資格を持っています。
  でも、その方法は、疑問点もあります。
  「床下に潜っての調査」「天井裏に入っての調査」
  は義務ではありません。
  それやらないと、現況調査にならないと思うけどなあ。

  


 

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