今年も大変お世話になりました。
少し早いですが、年末の挨拶がわりです。
「 2024年 」という年は、
わたしには忘れられない年になりました。
2024年1月1日元日 午後4時10分頃に発生した
「能登半島地震」
当時を思い返して、記録しました。
近い将来、
信州でも発生が心配される
「糸魚川静岡構造線」での巨大地震のためにも。
(地震で止まった自宅の振り子時計 時間は少し進んでいました)
ちょうど石川県の実家に帰る途中で、
実家まであと10分というときに、
携帯電話からけたたましい轟音が鳴り、
地震発生を知らせました。
直後、乗っていた軽トラが大きく揺れ、
目の前の電線が大きく波打ち、
横の田んぼの水が跳ね上がり、
大地震が起こったことがわかりました。
その時は、震源地はすぐ近くと思い、
揺れ納まってから急いで実家に帰りました。
実家では、母親と姪が外に出ていて、
石灯籠が倒れて姪の車に直撃寸前。
ラジオから流れる情報で「能登半島」が震源と知り、
しかも大津波警報まで出ている。
実家は能登半島北部から約120km離れており、
海岸からの5km離れているので、
ここまで津波は来ないと思いましたが、
近くに住む妹から電話で、
「お母さんたちを連れて、すぐに高台に避難して!」
と言われ、仕方なく近所の高台にある住宅地に避難しました。
体育館の駐車場に車を止めて車内にいると、
続々と車が上がってきて、近くの道路は路上駐車の車の列。
その間も、感じる大きな地震がたびたび起こり、
ネットで情報を確認すると、
能登では震度6,5クラスが頻発していました。
1月1日だけで、震度5弱以上が9回も。震度4以上なら29回。
避難から2時間、トイレに行きたくなり母親を連れて
すぐ近くの大きな病院に歩いて行きました。
病院でもスタッフさんが来る人たちに進んでトイレを貸していました。
ありがたい!
しかし病院の被害状況が書いてあるホワイトボードを見ると、
上の階での被害がひどい様子です。
たぶん看護師だろう人たちも多数は普段着で対応している。
これが非常時です。
3時間後、ラジオの情報で「加賀地方への津波の心配がほぼなくなった」為、
帰宅しました。
午後8時過ぎに実家に戻り3日間は自宅で「プチ避難生活」が始まりました。
「電気あり」「水道あり」「布団あり」の避難生活。
能登の避難生活とは比較にならないとTVから流れる能登の被災状況を見て
感じていました。
いつもは別々の部屋に寝ている母・姪・私は平屋の離れに一緒に寝て、
いつ地震が来ても避難できるよう、普段着を着たまま、
枕元には外履きを置いてました。
余談ですが...三が日はお酒無し(緊急避難で飲酒運転できませんから^_^)
翌朝、実家の被害状況を確認すると、「玄関の天井が落ちそう」以外はほぼ被害無し。
玄関の天井は、持っていた道具とビスで応急処置(そのまま永久処置になりました笑)
高台避難に持参した非常持出袋。
亡き父が用意してくれてました。
自宅プチ避難生活3日の間にその中身を確認しましたが、
「水無し」「食料無し」、
なんと「ワンカップの日本酒」は入ってました笑
父親には必需品だったのでしょうが黄色く変色して飲めません・・・笑
(キャップには、2014年9月の刻印 笑)
みなさん、今のうちに中身を確認してくださいね
あとは、「電気」「水道」「ガス」「暖房」も普段通り使えて、
「布団」で寝られて生活には支障はありません。たった3日間ですが
「それほど大変で無かったから」こそ、
「本当の避難所生活の大変さ」を実感しました。
でも、もし、能登のように何も無かったら・・・・
能登半島最奥部の復旧が進んでいないなか、実家は何事も無いと思っていたとき
6月実家から電話「キッチンの天井から雨漏りしている!」
「地震の影響でずれた瓦が2階から落ちて、1階の瓦を割った」のが原因らしい。
近所の人に聞いていた「リフォーム会社」さんに応急処置頼みました。
その後11月にようやく本格修理。近所にある昔からの瓦屋さんに依頼。
瓦屋さんはものすごく忙しかったそうです。
母親に「火災保険の会社に電話して、保険金もらえるか相談して」
と伝え、結果、しっかり地震保険として保険金もらえました。
総合的に判断して「50万円!」だそうです。
(瓦の修理費用は十分まかなえました)
石川から帰って実践しているのは、
枕元に大切なもの最低限は置く。
携帯電話、眼鏡、スリッパ、ヘッドライト。
阪神淡路大震災以降、日本列島は、地震多発期に入ったそうです。
平安時代、戦国時代末期、に続く多発期、
明日は我が身、長野県が大地震の震源になる可能性も高いのです。
大地震が起こるたびに、「耐震診断」の希望者が多くなります。
でも、信州の大きな家では、なかなか耐震補強までは予算的にできないことが多いです。
なので、「出来ることをできる範囲で用意する」のが良いと思います。
1.家の中の背の高い家具の固定
2.寝る場所は、2階か、1階でも2階の乗っていない平屋の部分
3.非常持出袋の準備
4.飲み水はできれば家族分で3日分(1人1日○○リットル)
5.お風呂のお湯は、掃除直前まで残しておく
6.非常用食品
7.暖房用にファンヒーターではなく、電気がいらないストーブ
今年は、「能登半島地震チャリティー映画会」を3回上映しました。
来年も「2月2日(日)」に四賀支所ピナスホールで上映会を行います。
●会場:松本市役所四賀支所ピナスホール(長野県松本市会田1001-1)
●時間:第一部/9時30分開場・10時上映 第二部/13時30分開場・14時上映
●寄付金:大人/1,000円以上・高校生以下/無料
詳しくは、「ハレホレ四賀」をご覧ください。
https://shiga-area.net/event/20241123/